ECPP2026開催&参加!
Updated: Aug 30
2026年7月1日から4日にかけて、アイルランド、ダブリンでECPP 2026(European Conference on Positive Psychology)が開催されました!
鈴木(杏)研からはD3桂川さんが参加し、ポスター発表を行いました。今回はその様子を紹介します!
ECPP(European Conference on Positive Psychology)は、European Network for Positive Psychology(ENPP)が主催する、ポジティブ心理学分野では欧州最大級の国際会議です。今回で第12回を数え、RCSI University of Medicine and Health Sciencesとの共催のもとConvention Centre Dublinで開催されました。

D3桂川さん 「'Waku-waku' in Japanese Emotional Culture」というタイトルでポスター発表を行いました。"Waku-waku"を通じた対話とネットワークができて良かったです。
今回の目的の一つは、Carol Ryff 先生の基調講演を聴くことでした。演題は"The Privilege of Well-Being in an Increasingly Unequal Society: What Does It Mean for Health?"。心理的ウェルビーイング研究をつくってきた本人の口から、格差と健康というテーマで語られるwell-being論を直接聴けたのは、それだけで来た甲斐があったと思える時間でした。ウェルビーイング研究を始めた当初に出会った論文の一つRyff (1989): Happiness is everything, or is it? Explorations on the meaning of psychological well-being. の心理学的ウェルビーイングの6次元モデルを直接聞けたのは非常にいい経験でした。

会期中は、武蔵野大学の保井先生やICUや慶應大の学生たちと飲みに行きました。お互いの経緯や研究の話を楽しくさせていただきました。日本から来たメンバーで異国の街で語り合う時間は、不思議な感じで楽しかったです。

今回の私のわくわく研究は、心理学とエンジニアリングを掛け合わせているのが特徴でした。この学際性のおかげで、思いがけないつながりが複数生まれました。 1つは、University of MelbourneのDr. Jenna Mikus。engineering(BSc)からarchitecture(MSc)、design(PhD)へと領域を越境しながら、"Flourish(人が花開く環境)"においてeudaimonic well-beingをどう設計するかを問うている研究者です。彼女のセッション"Designing the Intelligent Eudaimonic Environment"は、まさに自分がわくわくを感性工学で設計しようとしている方向と重なっていて、セッション後の話も尽きませんでした! 2つ目は、オーストリアのDr. Martin Wammerl(Institute for Positive Psychology and Mental Coaching)。future-oriented emotion(未来志向の感情)というテーマで、わくわくがまさにその一種であることをめぐって、かなり突っ込んだ議論ができました。"Lampenfieber"というドイツ語に近いこと、プロセスとしてWundt Curve上でのわくわくがヨーロッパでも受け入れられるだろうということを話し合いました。同じ問題意識を共有する相手と、異なる理論的背景から語り合えたことは幸運でした。
意外だったのは、わくわく研究への反応が、アカデミアよりもむしろ投資家やビジネスサイドの人たちに好評だったことです。アイルランドのHRの方や、フランスでcoachingをしている方から「興味深い」という言葉をもらい、「将来的に何か一緒にできないか」という話にまで発展しました。感情を工学的に設計するという発想が、実務の現場を持つ人たちにこそ刺さることを文化を超えて感じ、手応えを感じました。
最近サウナにハマっているので、アイルランドのサウナを体験してきました。一方で、観光はほとんどできなかったのが正直なところです。学会で知り合った人との会話が多くあまり外を出歩く機会がありませんでした… それでも、Trinity CollegeとChrist Church Cathedralだけは足を運べました。石造りの建物が見応えがあり、短い時間ながらダブリンを味わえたのはよかったです。
憧れの先生の講演を聴けたり、思いがけない出会いがあったりと、盛りだくさんの学会だったようですね。桂川さん、お疲れ様でした!




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