ABOUT US
自然と人の「つながり」に向き合い、ワクワクする未来をデザインする
鈴木(杏)研究室は、数学・情報科学・実験・実践のプロセスを統合し,複雑な自然界と社会システムの調和を設計(デザイン)することを目指しています。
私たちは、自然界を人間社会やその内面(感情や価値観)をも包含した、私たちの制御しきれない「複雑系」として捉えています。地下深くの目に見えない岩石の「つながり(き裂ネットワーク)」が水の流れや熱の移動を支配するように、社会における「人のつながり」が未来への意志の流れを形作ります。
この二つの「つながり」を地続きのものとして読み解き、その中から湧き出す熱(意)の行先を設計することが、私たちのミッションです。
自然も人もワクワクする未来を生み出すことを目指します。
地熱:技術と社会が出会うフィールド
当研究室では、日本が世界第3位の埋蔵量を誇る貴重な国産資源である「地熱」を、探究の重要な切り口としています。
地熱は、「見えない構造(技術的課題)」と「見えない想い(社会的課題)」という二つの壁に直面します。
地熱資源である熱水は、岩石の複雑な割れ目(き裂)の間を流れ、それを限られた計測データで評価・予測しなければなりません。同時に地熱は、地域の人々の生活や伝統とも密接に関わるため、科学的合理性だけでは解決できない葛藤(フレームのズレ)が生じます。
私たちは、この技術と人間が真に調和すべきフィールドにおいて、先端数理による構造評価と予測・設計、そして、共創の実践を積み重ねています。
ワクワクを起点にする:課題から物語へ
エネルギー課題は社会基盤に直結する根源的なテーマですが、「課題」だけを掲げても人は動きません。
私たちは、未来を前向きに想像できる状態、すなわち「ワクワク」こそが、探究と共創を生み出す重要な起点になると考えています。
この考えを実践に落とし込む場として、私は地域共創イベント 「Waku2 as Life」 を主導しています。
当初は、温泉の“湧く”と“ワクワク”を掛け合わせた言葉遊びから始まりました。しかし今では、そこに集まる多様な人々のフレーム(価値観・前提・感じ方)を掛け合わせることで、問いが生まれ、協働が立ち上がり、共創が進む実践プラットフォームへと発展しています。
本研究室の学生もこの活動に積極的に関わり、現場での対話や設計を通じて学びを深めています。さらに近年は、「ワクワクそのものを科学する」研究もスタートしています。
“正解”ではなく“信念”:不確実な世界で確率的に生きる
AIが最適解を瞬時に提示し、効率化を担う現代において、人間に残された真の役割とは何でしょうか。
それは、与えられた目的をこなすことではなく、「何を良い状態(価値)とするか」という目的そのものを定義し、信念として持ち、更新し続けることだと私たちは考えます。
私たちは、日々の研究活動を「探究」と捉え、以下のプロセスで進めます。
私たちの日々の研究活動:探究としての研究
1. 問いを立てる
複雑な現象や社会のズレの中に分け入り、自らの違和感から「問い」を見出します。
そのために、大学を超え、分野を超え、地域を超え、違いに触れることで得られる違和感を大切にします。私たちは積極的に、異分野異業種の専門家や実務家と交流し、現場の声に触れる機会をつくります。
2. 信念を築き上げる
指標自体を問い直さなければならない今の時代において、私たちは「正解」を探すのではなく、自分が心の底から「尤(もっと)もらしい」と信じられる答え(信念)を導き出し、更新し続けることを重視します。
数理モデル・情報科学・実験、そして対話を通じて検証を重ね、不確実な世界の中で信念を磨き上げます。
3. 未来をデザインする
築いた信念を指針として、研究発表(論文)や技術、プロトタイプ、そして社会実装へと展開します。
私たちが目指すのは、単に技術を単なるスペックとして提示することではなく、「未来の物語」へと昇華させることです。
自らの信念をもとに新しい未来の可能性を形にし、地域や社会の未来をデザインしていきます。
(修士授業「自然エネルギーデザイン学」でも挑戦しています)
研究室ポリシー
研究は人間的成長のための題材でしかありません。
研究成果を出すこと自体を目的にはせず、研究という探究活動の実践を通じて、一人ひとりが自分自身や仲間と向き合い、自律した人間として成長する場であることを、私たちは何よりも大切にしています。
私たちは、仲間に以下の姿勢を求めています。
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自律(Self-management):自分の状態・感情・限界に気づき、主体的に判断し、責任を持って行動すること。
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誠実さ(Integrity):嘘をつかず、限界を正直に共有し、他者との信頼の土台を築くこと。
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敬意と対話(Respect & Communication):他者の人生を大切に扱い、違和感を対話に変え、共に学び合い、挑戦し続けること。
共に未来をデザインする仲間へ
私は「研究者になりたいから研究者になった」というよりも、社会をどうしたいかを考え、そのための手段として大学での教員の道を選んできました。
だからこそ本研究室は、現状ある職業そのものを意識している人よりも、社会変革を意識した人に向いていると考えています。
鈴木(杏)研究室は、学生はもちろん、企業で活躍している人、そして自ら道を切り拓く起業家精神を持つ人を全力でバックアップします。
(社会人学生もいます!企業との共創もWelcomeです!)
不確実な中で問いを立て、信念を形にする経験は、あなたがどの道に進んでも、未来を生き抜くための一生の武器になるはずです。
共に、人も自然もワクワクする新しい未来の「つながり」をデザインしましょう。
Interview
私が過去に受けたインタビュー記事です。
July 12, 2023
STI Horizon
インタビュー
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-09no-02/stih00332
スクロールできます
May 24, 2023
サイエンスウィンドウ
インタビュー
hhtps://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20230524_w01/
スクロールできます
スクロールできます
Aug 30, 2017
東北大学男女共同参画推進センター
コラム

