
温泉地の社会受容性に関するセミナー
Mon, Jan 28
|東北大と鳴子温泉
アカデミアの人たちを集めて、温泉地の社会受容性について語らいます。


Time & Location
Jan 28, 2019, 11:00 AM – Jan 29, 2019, 3:00 PM
東北大と鳴子温泉, Narukoonsen, Ōsaki, Miyagi Prefecture 989-6100, Japan
About the event
アカデミアの人々を集めて、温泉地域における社会受容性に関してのセミナーを開催しようと思います。
地熱・温泉資源は、電気の発電、温泉としての娯楽・健康など、多様な価値を生み出します。したがって、たくさんのプレーヤー・ステークホルダー(利害関係者)が様々な価値観を持ってその地域資源を利用するため、ステークホルダー同士で議論が対立する場合が多くありました。我々は、国民の生活にとって必要なエネルギー生産と、個人や地域を満足させる社会発展との両立を最終目標とし、まずは、地域において共通資源(コモンズ)に対して市民がどのように意見を形成するのかを定量的に評価します。
東北大助教Kyle Bahrさんはこれまで、温泉地における地熱開発についての受容性を評価してきました。人と人との繋がりをネットワーク理論によってモデル化し、社会の中で新しい意見・アイディア・技術が受け入れられるかを評価します。また、エージェントベースシミュレーションを実施することによって、マクロな人の意見形成の傾向を掴みます。これらのシミュレーションは、インタビューやソーシャルメディアのデータマイニングで集められたデータによって、補正・検証をする予定です。エージェントベースシミュレーションと組み合わせることによって、学習データ量を確保し、AI(機械学習・深層学習)による 学習度を高めます。
セミナーでは、Kyleさんの手法や、日本の温泉地が合意形成をするのに苦労している例を紹介するとともに、これからいつどこでどんな風にデータを取って、温泉地域の人々のネットワークの見える化を図るかについて話し合いたいと思います。
(内容についてはこれから詰めます。)
また、夜は鳴子温泉郷地域に行き、現地の方々との交流会を持ち、彼らの生の声を聞とうと思います。